一般歯科
General dentistry
虫歯の治療
まずお口の中を検診します。虫歯の大きさや歯と歯の間などわかりにくい場合は、レントゲンを撮影し、虫歯の大きさ、深さを調べます。
C1~C2程度の虫歯
【症状:C1】
エナメル質まで進行した初期虫歯で、少し黒くなって変色します。痛みは全くありません。
【症状:C2】
象牙質まで虫歯が広がっています。
冷たいものが少しシミたり、鋭くツーンとしみるようになったりします。
また、甘いものを食べるとしみたりします。あまり持続的にしみることはありません。
痛みに対しては個人差がかなりありますので、全く無症状の方もいます。
治療法
前歯の場合、程度に応じて歯の麻酔をしますが、虫歯の部分を削って、コンポジットレジン(プラスチックの薬)を詰めます。
奥歯の場合、あまり大きくない(深さ、範囲)場合は、前歯の場合と同様に虫歯の部分を削ってコンポジットレジン(プラスチックの薬)を詰めます。
深さが深い場合(神経までは達していない)や広範囲に及ぶ虫歯の場合は、虫歯の部分を削り、覆髄材(神経を保護する薬)を詰めて、歯の型をとり部分的な被せ物(インレー)を作ります。
被せ物には、保険治療と自費治療で詰めるものがあり、それぞれ材質が違います。
■保険治療
- 金属(金パラジウム合金)
色:シルバー
■自費治療
- プラスチックとセラミックの融合した材質(ハイブリットセラミックス)
色:白 - 金合金18~20K
色:金色
C3程度の虫歯
【症状】
神経まで虫歯が進行した状態ですので、冷たいものがとても強くシミてジーンとしばらく痛み、熱いものもズキズキと持続的にしみるようになります。
また、急性症状が起きると自発的にズキズキするような痛みを覚えることも多く、夜眠られなくなるくらい痛むこともあります。
痛みに対しては個人差がかなりありますので、全く無症状の方もいます。
治療法
麻酔をし、歯の神経を抜いて根の中を消毒後、防腐作用のある薬で神経を抜いた空間の部分をしっかり詰めます。また残った歯の根が割れにくくなるように、金属等で心棒を入れて、削りその上に被せ物をします。
被せ物には、保険治療と自費治療で詰めるものがあり、それぞれ材質が違います。
■保険治療
〇前歯の場合
- プラスチックと金属
(前面の見えるところに白いプラスチックをつける、専門的にはレジン前装冠といいます。)
〇小臼歯の場合
- プラスチック(硬質レジン)か金属(金パラジウム合金)
〇大臼歯の場合
- 金属(金パラジウム合金)
色:シルバー
■自費治療
〇前歯の場合
- メタルボンド(金属の上にセラミックを焼き付けた焼きものです)
色:白(透明感がある色合いが再現できます)
〇前歯、奥歯両方共
- プラスチックとセラミックの融合した材質(ハイブリットセラミックス)
色:白 - 金合金18~20K
色:金色
C4の虫歯
【症状】
歯根が残っている状態で、歯の頭の部分は全く無い状態です。
歯の根の状態にもよりますが、虫歯によって歯質が柔らかくなり、それが取りきれれば、歯の根を掃除(根管治療)して根管充填剤・防腐剤を詰め、根の中に金属の心棒(メタルコア)を入れて歯を被せます。
歯の根が柔らかく、健康な歯の部分が薄くなってしまう場合や、歯茎の下に約3㎜以上まで虫歯が進行している場合、あるいは高度に進行した歯周病を併発しており、歯が前後、左右、上下に動く場合は、残念ですが歯を残すことはできません。
抜歯して部分入れ歯にするか、前後の歯が丈夫な場合は、ブリッジを入れることも可能です。
また、当院では“インプラント治療”は全く行っていません。
インプラント治療をご希望される場合は、病診連携のある愛知農協連の「とよた厚生病院」をご紹介しています。
レーザー治療
すべて保険治療の一部として、レーザー治療を取り入れています。
■レーザーの主な使用方法
1. レーザーメス、組織の蒸散として使用する処置:歯肉切除、切開(小帯切除術)、口内炎など
2. 治療部位の殺菌、消毒を目的として使う場合:根管治療時の根管充填前の根管内消毒など
3. 組織、細胞の治癒能力を高めることを目的とする場合:歯根膜炎、急性歯周組織炎の消炎など
歯周病治療
まずお口の現在の状態を把握しなければいけません。基本検査として全ての歯の周りの溝の深さを専用の器具を使って測定します。
また、歯がどの程度動くか、歯茎からの出血の有無についても調べます。
また、初診時は可能な限りお口全体の撮影ができるパノラマX線撮影を撮影します。必要に応じて、デンタルX-Pを撮影します。
痛みや歯がグラグラする場合は、その治療を優先し、症状に応じて同部の洗浄や接着剤による両隣の歯の固定処置等を行います。必要に応じて、歯茎に腫れの状態がある場合などは抗生物質を投与します。
急性症状が落ち着いてきたら、歯周病の初期治療として、歯科衛生士によるブラッシング指導や歯石除去(スケーリング)等を行います。
歯周病が中等度~高度に進行している場合
歯の周りにある歯茎の隙間より、歯の根の周りにある汚れを掻き出す処置を行います。
また歯茎の痛んだ部分を1層除去する処置などを行い、歯周ポケットの隙間を少なくし、腫れている歯茎の改善を行うようにします。
歯茎の腫れや出血が改善してきたら…
治療によって歯茎の改善が見られてきたら、再度歯周ポケットの状態を確認する為に、基本検査や精密検査を行い、歯の周りの状態を再度評価します。
症状が安定している場合は、定期的なメインテナンスに移ります。
メインテナンスの期間は、その方の歯周病の状態によって変わりますが、1ヵ月~3ヵ月ほどです。メインテナンス時は、口腔検診、歯周基本検査の実施、必要に応じて歯垢の付着状態の確認等を行います。
汚れがついている場合は、ブラッシング指導から歯石除去等の処置を行います。
歯周病の治療は、患者さん一人ひとりに専属の歯科衛生士がつく担当制で治療を行います。これにより継続的なメインテナンス管理を行っています。
【診療時間】9:00~12:30 / 15:00~19:30
※月曜日の午後は16:00から、土曜日の午後は17:00まで
【休診日】木曜・日曜・祝日